水彩の色塗りの描き方

水彩

色塗りの手順を詳しく解説!

今回は水彩の色塗りの手順を見てみます。

その前の段階の鉛筆デッサンのやり方はこちらをどうぞ

水彩のためのデッサンの描き方
デッサンで決まる水彩画水彩を描くときはとりあえず見たままを描けと言われがちですが、見たままを描けたら苦労しないですよね。水分量や描くときのポイント等、水彩画に気を付けるところはたくさんあると思います。しかし、水彩に入る前のデッサンが水彩の鮮...

今回手順を解説する絵は下記のものになります。

 

それでは早速手順を見ていきましょう!

 

▶準備するもの

基本的に水彩を描くのに必要なものをそろえてもらえれば大丈夫です。

  • 筆(大・中・小あるといい)
  • 筆洗(orバケツ)
  • 絵具
  • タオル
  • ティッシュ

けれど、筆や絵具はどんなものを用意すればいいのか迷うと思うので、私の使用している筆と絵具を載せておきます。

私は色を少しずつ集め、現在では約50色の絵具を持っています

しかし、20色もあれば絵を描くには十分です。

絵を描いていて足りないなーと思った色を追加していくようにしましょう。

▶水彩の色塗りのポイント

水彩のモチーフはこちらです。

線画と見比べると違いにびっくりしてしまいますが、気にせず進みましょう。

▷一番最初は影のところに試し描き

最初にどこから描き進めていいのかわからない人が多いと思います。

自信がないときは影側から色を塗ってみましょう。

 

理由は簡単です。
影側は色を重ね塗りするため少し間違えた色を使っても大丈夫だからです。
安心して塗っていきましょう。

また、物を塗っていくときには水の量と絵具の量がとても大切です。

経験を積むことでなんとなくわかるのですが、最初のうちは下の絵を見て考えながら塗っていくようにしましょう。

光側は水の量を多く、影側は絵具の量を多くするとよい。

 

ひまわりやりんごの影に少し色を塗ってみました。

 

さらに少しずつ塗っていきます。

いい色ができたら、どんどん塗っていきましょう。

▷黄色いものの影はオレンジを使おう

基本的に陰には青や黒を混ぜるのですが、水彩画の黄色にはその色を使うと濁った汚い色になってしまいます。

きれいな花を汚い色にするのはよくありません。

黄色にはオレンジを混ぜましょう。影の色の濃さが足りないと思うなら赤をさらに追加します。

けれども、それでは鮮やかすぎるときもありますね。
鮮やかさをなくしたい時は、明るい色にしたいなら黄緑。暗めにしたいなら茶色を足すとよいです。


黄色はオレンジや赤を混ぜるだけで影の色になる。

 

器物の影を描く

器物の陰は形に注意して描きます。

器物は陰の形で立体感が生まれるからです。

上手くうつりこみが見えなくとも、机の映り込みと影のうつりこみの二つは見て印をつけるように色を置いておくと、今後の作業で楽になります。

さらに描きこんでみましょう。

器物のうつりこみを大切に色を置く
 

▷反射光の部分は必ず色に変化を与える

みなさんもよく聞く反射光ですが、よく理解している人は少ないかもしれません。

反射光って言われてもわかんないよ!
という人はぜひ折り紙やファイルを使って反射光を体感してみてください。

 

やり方は簡単です。
反射光を知りたい物の下に折り紙を敷く、もしくは色付きファイルを物の下からあてるだけでいいです。

図のように白いものにやるとわかりやすく反射光がどこに当たるのか知ることができます

 

今回はわかりやすくりんごの下にオレンジの折り紙を敷いていますので、リンゴの反射光のポイントにオレンジ色を置いていきます。

よりわかりやすくするために折り紙の色も塗ってみます。

反射光の色は早めに置く
 

▷立体感を生むためには見えなくても影をつける

立体感をつけるという作業に入ります。

どのように人が立体を見ているのか正確なことはわかりませんが、でこぼこしてるところを強調して描くことで立体感を生み出していきましょう

でこぼこ部分は強調して陰をつける
 

▷影響し合う色を置く

絵の中で、あるものを一色で塗ってしまうと、画面全体が映えてきません。

そのため、さまざまな色を混ぜてカラフルな印象にしたいのですが、最初はうまく表現できません。

まずは大きな影響を与えるものだけでも色をのせられるように練習してみましょう。

赤いりんごには、近くにある花瓶の色が反射。

青い花瓶には赤いりんごの色が反射します。

見えると嬉しいのですが、見えなければそういうもんだと思って、近くの色を少し置いておくといいです。

たった少しの変化が後々いい味を出してくれます。

▷描きこんでいく

大まかな反射光や、物の陰の形をつかんだら、描きこんでいきましょう。

ここからが苦手という人もいると思いますが、筆の動かし方や水と絵具の量さえ間違えなければ失敗することはありません。

りんごだけに限らず、光が当たっている面は厚塗りをしないように気を付けましょう。

花瓶の線画が少し濃いように感じたので、少し薄くしたりして絵になじむようにしました。

 

水分量や立体感を生み出す境界のところがあいまいになりすぎないよう注意をしながらりんごを書き進めています。

まだ光が当たっている面には紙の白さが見えるところもありますが、だいたいりんごは完成に近いです。

 

次はひまわりです。


葉の印象が弱かったので陰を濃くしました。

反射光も加えています。

 

ひまわりの種がなる部分は陰側の世界なのに明るい紙の色が見えていたので完全に塗りつぶします。

その上から黒で再度描きこみをしました。

 

水彩の陰の部分は一度つぶしてから描きこみを入れることで味が出る。

花瓶の描きこみが足りず、立体感が見えてこなかったので少し濃いめに描きこみます。
 
 
石を塗るときはぱさぱさと水分を飛ばした筆で塗っていきます。
 
 
 
 
ある程度塗っていったら全体をもう一度確認してみましょう。
 
全体を見てみます。
 
・なんとなく折り紙の印象が薄い。

・リンゴの白い部分が目立って見えて浮いている感覚がするのでもう少し描きこみが必要。

・影も気が付いたときに随時描き込んでいましたが、花瓶のほうが、うつりこみの影に対して机に落ちるものが薄い。

自分で絵の分析をしてさらに描きこみましょう。
 

こうして以上の点を描きこんだものが下の絵になります。

 
かなり良くなりました。
 
あともう少しだけひまわりの葉っぱや石にほんの少し描きこみをしたら納得いく仕上がりになると思ったので、描きこみます。
 
一度これでいいかと思っても、必ず見返すようにしましょう。

離れて見るのもいいですし、数時間後や1日後に見るのも効果的です。

自分の絵を客観的に見て分析しつつ描きこむ
 
完成したのがこちらになります。

 

▶水彩の描き方まとめ

  • 水彩で色を描き始めるときは陰側から
  • 影側ほど絵具の量を多くする
  • 黄色いものの陰はオレンジにする
  • 器物はうつりこみで立体感を出す
  • 反射光ははじめのうちに入れる
  • 一番でこぼこしているところを濃くする
  • 自分の絵を客観的に見て何度も描き足す

たくさん大切なポイントはありますが、一番大切なことは分析することです。

自分の絵を分析して考えながら描く!
考えながら描いていけば確実にうまくなっていきます。

全体の流れをざっと紹介してしまったので、まだまだ大切なことがたくさんあります。

しかし、これぐらいいろいろなことを考えることでうまく描けるようになってきました。

私は、見たものをそのまま書けるような才能を持っていませんでした。

だから、いろいろなことを考えて、考えて、どうすればうまく見えるのか。

どうすれば平面な絵が立体的に見えるようになるのか。

今もまだ考え続けて描いています。

一緒に考えながら描いていきませんか。

わからないところがあればコメントをください。
できる限りお答えできるように頑張ります。

最後まで見てくださりありがとうございます。

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